舞台での流麗な阿波おどり@徳島市眉山

いろいろ探訪記
写真1 眉山ふもとの阿波おどり会館2階で行われる阿波おどり公演

 JR徳島駅から南へ一直線、新町川をわたり徒歩で15分、眉山びざんふもとの「阿波おどり会館」に到着。5階には、あわぎん眉山ロープウェイ山麓駅があり、約6分で標高290mの山頂駅まで登りました。山頂から徳島市街はもちろん、吉野川を超えて淡路島まで見通すことができます。絶景! 

 眉山山頂公園では、空を突き刺す平和記念塔パゴダに目を奪われ、その手前に地図の作成などに必要な測量基準の一等三角点「眉山」があることに気が付きませんでした。園路をたどると、花のカスケードモラエス像、米国から寄贈されたガゼーボ(洋風あずま)など点在しています。

 ポルトガルから徳島に移り住んだモラエスは、生前にはあまり注目されませんでしたが、死後に著書「日本精神」「徳島の盆踊」などが日本語に翻訳され、わが国の文化や人情風俗などを広く海外に紹介したことが知られ、「徳島の小泉八雲」と地元では親しまれたようです。

 ところで、430年以上と長く続く阿波おどりですが、盆踊りに始まるといわれています。毎年8月12日~15日の4日間にわたり、徳島市中心部に設置された踊り会場には数十人~300人超から成るれん(連中?)が延べ約800連、踊り込むとのことです。地方都市が一挙に喧騒の渦と化す時ですね。

 一方、会館2階の阿波おどりホールでは、喧騒けんそうから離れ舞台での流麗な阿波おどりを鑑賞することが出来ました。鳴り物によるシンプルな2拍子びょうしのリズムに乗って、編み笠あみがさ目深めぶかにかぶり、利休下駄りきゅうげたでつま先立った「女おどり」は、時折の甲高かんだかい掛け声と混じりあい、至高の美を感じます。

写真2 眉山頂上にはモラエス像、阿波踊り会館の前にはモラエス生誕百年記念の顕彰碑が設置

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