JR神戸線の新長田駅から海側に歩いて約5分。新長田1番街(通称:鉄人ストリート)の先の若松公園で、「鉄人28号」の巨大モニュメントに遭遇しました。耐候性鋼板を使った溶接構造で、高さ15.3m(直立時の身長18m)、胴囲20m、足長4m、こぶしの直径1.7m、総重量50トンだそうです。
1995年1月17日早朝に起きた阪神・淡路大震災からの復興のシンボルとして、甚大な被害を受けた新長田に、2009年10月に建造されました。青空の下でしっかりと大地を踏みしめ、青空に向けて突き上げたこぶしのフォームが何とも言えずかっこいい!
「鉄人28号」は、神戸出身の漫画家で新長田にゆかりの深い横山光輝さんの作品(1956~1966年)で、太平洋戦争末期、日本が起死回生の秘密兵器として開発していたものです。少年探偵金田正太郎がリモコン操縦器で操作し、世界の平和を守るために活躍する巨大ロボットです。
原作における鉄人28号のエネルギー源は不明ですが、1980年には太陽エネルギーで増幅装置を内蔵する環境に優しいロボットになっています。
一方、同時期(1952~1968年)に活躍した手塚治虫さんの「鉄腕アトム」は、電子頭脳を持ち、エネルギー源は10万馬力の原子力モーターでした。1980年には重水素燃料による核融合エネルギー、最近ではアンモニア燃料電池で駆動する話も出てきています。
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