JR法隆寺駅から北へ向かい、約20分ほど街中を歩き法隆寺の南大門に到着しました。1951年より法隆寺では毎年夏期大学が開催されており、新型コロナ禍のため休学など続きましたが、今年は7月26日(木)~29日(土)に、第73回法隆寺夏期大学が開催されました。
4日間にわたり、午前中に聖徳会館で住職らの講義を受け、午後は伽藍特別拝観などで広大な法隆寺の全域を隅々まで歩き回りました。法隆寺は西院伽藍と、東大門を抜けた先にある東院伽藍に分けられており、西院伽藍の東南部には隣接して若草伽藍跡があります。
西院伽藍には、世界最古の木造建築物とされる金堂と五重塔を見ることができますが、飛鳥時代に再建されたものであることが分かっています。普段は公開されていませんが、若草伽藍跡には焼失した旧法隆寺の大きな礎石を一つ見ることができました。
西院伽藍の北奥に位置する上御堂の両隣には薬師如来をまつる西円堂、釈迦三尊像をまつる聖霊院があります。東院伽藍は聖徳太子の斑鳩宮跡であり、夢殿には救世観音像、伝法堂には阿弥陀三尊像がまつられています。
東院伽藍東隣りの中宮寺まで足を伸ばすと、静寂の中にたたずむ弥勒菩薩(著名な半跏思惟像)に出会うことができます。さらに酷暑の中、田園地帯を歩き回ると、法輪寺と法起寺の十一面観音像とも出会うことができました。”仏の顔も三度まで”といいますが、何度見ても飽きることはありません。
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