自動車 ポスト・リチウムイオン電池の動向(Ⅰ)
ナトリウムイオン電池(NIB)は、リチウムの代わりにナトリウムが用いられた二次電池である。2021年、中国CATLは、高価なニッケルやコバルトを使わないNFP(ナトリウム・鉄・リン)系正極材料のNIBを開発し、2023年に中国Chery AutomobileのBEVに採用された。一方、NIBの電解質を固体にしたものが、全固体ナトリウムイオン電池である。2023年に日本電気硝子が結晶化ガラス技術を発表しており、今後の高エネルギー密度化が期待されている。