2020年代におけるBEVシフト(Ⅷ)

自動車

急速充電設備の課題

 2022年8月現在、電気自動車EVの急速充電には、日本のCHAdeMO(チャデモ)EUと北米のCCS(Combo)中国のGB/Tテスラのスーパーチャージャーの4規格が存在する。日本の急速充電施設はCHAdeMOが多く普及している。

 規格の統一が好ましいが、それぞれの規格にはそれぞれの開発経緯があり、今後、急速に規格の統一が進むことは望めないであろう。

 CHAdeMOは、最大出力の違いにより、「CHAdeMO 1.0(最大出力:50kW)」、「CHAdeMO 1.2(最大出力:200kW)」、「CHAdeMO 2.0(最大出力:400kW)」、「CHAdeMO 3.0(最大出力:900kW)」と4つの規格があり、日本では「CHAdeMO 1.0」が多く普及しているのが現状である。

 国内で50kW以上の高出力急速充施設の設置は(株)e-Mobility Powerが進めており、ようやく2021年から90kW急速充電施設の設置を開始している。いずれ最大出力200kWの「CHAdeMO 1.2」の設置が始まるであろうが、その速度感が大きな課題である。

 一方で、充電速度の短時間化には、高出力の急速充電に対応したBEVの開発が必要であるが、これも国内では遅れているのが現状である。

 2021年11月に、日産自動車が投入したBEV「アリアB6」は、蓄電池容量:65kWh(電池電圧:352V)、航続距離:430km、価格:539万円である。しかし、出力130kWの急速充電に対応する日本仕様にとどまり、急速充電器で約30分の充電時間で375kmの走行が可能としている。

 2022年5月、トヨタ自動車が国内でサブスクリプション(定額課金)サービスでの提供を始めた新型BEV「bZ4X」4WDは、蓄電池容量:71.4kWh(電池電圧:355V)、航続距離:460km、価格:650万円で、日本や英国向けモデルで150kWの急速充電に対応するにとどまる。

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